小さいが大きな130歩目

こんばんは。harunoriuesugiです。

今日は、私の昔話を少し。

商品開発のヘアケアチームに所属した私は、処方作りに没頭します。あの時は特に、寝なくても気になりませんでしたね。寝る間を惜しんでゲームをするような感覚でした。それだけ、充実していたのだと思います。安価な処方もある程度ストックが出来たのと、ヘアケアの処方設計に関する知識などがある程度、身になった所で、始めてヘアケアブランドをに携わることになりました。その当時は、研究主体で商品開発をしていたのですが、この頃から営業目線も必要だということで「ブランドマネージャー」として、元営業の方と一緒に商品を作ることになりました。また、始めての試みとして、当時、会社が契約していたサロンオーナーと別に、当時、勢いのあった別のサロンオーナーと単独での契約を結び、一から商品開発を実施しました。私は、その時始めて、商品を使用してくれる「モニター」の方に向けてプロトタイプの製品開発を経験することになります。これが、今までの仕事とまるで違うんですね。今までは、どちらかというと具体的な相手はおらず、ひたすら自分が良いと思うものを作り続けていたんですよね。でも、ブランドを作るということは購入してくれるお客様がいらっしゃるということなんですね。この違いに私はかなり戸惑いました。自分がこのシャンプーはいいぞ!と思ってモニターに提出しても、「きしみ感がある」「重くて硬い」「セットしにくい」「泡立ちが弱い」などなど。最初のモニター結果は散々なものでした。モニター品は言わば、自分の分身なんです。その分身をズダボロに言われてしまったことで、何だか自分まで否定された気がしたんです。と同時に、人に使っていただき、喜んでいただくということはそんなに簡単なことではないのだと身にしみて感じました。自分が良いと思ったものが相手にとっては良いとは限らない。自分本位で物事を考えるのではなく、悪かったモニター結果を見て、どこが悪かったのか、一番修正しなけれはならないことは何か。このように、次に何をしなければならないのか考えることが重要だったんですよね。そう。今ならそう思えるのですが、当時の私は悪い結果だけを見て落ち込み、自分を否定された気がして、次のモニターまでにどうしたらいいか全然分からなくなってしまったんです。そんな時、先輩が「モニターはあと4回ある。その4回で全ての項目において”良い”以上の評価を80%にしなければならない。そのためにまずは、一番評価の低かった項目の修正を行う必要があるよね。そして、次のモニターでの目標を決めよう。例えば、シャンプーで最も重要な泡立ちに関する評価はクリアする。といった風にね。一度に全てのことをクリアしようとすると本質を見失う。まずは、最も重要な所をクリアしていきながら、前に進もうな。」と言ってくれたんです。今考えると当たり前のことなんですが、当時の私は仕事のやり方を全く分かっていなかったので、前が開けた気がして、気分が前向きになったのを覚えています。困った時に、的確にアドバイスを貰えると本当に気分が前向きになり、「やってやる!!」と行動することが出来ますよね。

 

★過去の振り返りからの学び

 何かに迷ったり、判断がつかないことがあれば、まずは現状を冷静になって分析し、達成しなければならない目標を小さく分けて(マイルストーン)、出来ることを明確にする。細かくマイルストーンを置くことで、達成感を得られやすく、自己肯定感の工場につながる、