小さいが大きな312歩目

こんばんは。富田です。

今日で人間の魅力は読了です。

◯ 要約〜人間の魅力〜

【継続は力なり】

意志の強い人は魅力がある。意志力こそ、後天的能力といってもよい。生まれながらにして意志力の強い人などいないだろう。成長の過程で自分と環境に鍛えられ、養い育てられた武器である。その点、今は環境が悪い。社会と全体が意志力を鍛える環境にふさわしいとはいえない。教育そのものが鋳型にはめる工業法になっているようだが、人間の教育は農業法でなければ駄目だと思っている。大量に同じような規格品をつくるのが工業法の原理だ。それに対して農耕は、土壌と肥料を大事にする。土壌を豊かにする準備をして、生長は植物自らの生命力に待つというのが生命あるものの育て方だと私は思う。会社で人材を育てるのも、人材が育つような環境づくりをしないでおいて、ただセミナーを開いたり、人材をスカウトしたりしても決して定着しない。個人の場合も同じだ。意志力を強くしようと思ったら、まず意志力が強くなるような環境に身を置くことだ。意志の強い人に接し、意志鍛錬になるような制度や施設を利用する。「継続は力なり」というが、なんでも一万回やれば、超一流になれる。超一流になる過程はつらいが、トンネルを通り抜ければ明るい世界が開けると思えば心に張りができる。目標意識を明確にすることが粘り強さを養うコツである。目標意識をもって、なにごとでも三ヶ月続ければそれが習慣となる。意志力はまた、感情の抑制力である。感情の抑制力のない人はわがままで、自己中止的な欲求を表面にあらわしやすいから、人にきらわれる。

◯3点集約

・意志力は後天的能力であり、自分、環境次第でいくらでも伸ばすことができる。

・意志力を強くしたければ、意志力が強い人に接し、意思鍛錬できる環境に身を置く。

・継続力に勝る資質はない。

◯ 所感

「人間の魅力」は昭和60年に文庫版が発刊されているが、今、この時代に読んでも違和感は殆ど無いことが驚きだ。これは、約40年間、日本が停滞したままという面もあるかもしれないが、大切な本質は変わらないというのが大きな要因だと思う。「継続は力なり」という何度も聞いたことのある、ありきたりな言葉だが、約1年、インプットの読書とアウトプットのブログを続けたきた私にとっては、なんだか感慨深い言葉である。意志力は後天的な能力でいつからでも伸ばすことができると田辺氏は述べているが、まさしく、その通りだと思う。何をやっても3日坊主だった私が1年以上も、この一学一践を続けられているのがその証拠だ(笑)。自分に対して、諦めず、自分を信用し、自分との約束を守り続けることで、意志力は更に伸びていくのだと思う。そして、その内、何でも出来る!といった根拠のない自信が湧いてくるのではないだろうか。