小さいが大きな218歩目

こんばんは。富田です。

今日も過去の振り返りを。商品開発チームから基礎研究チームへ異動することになった私の仕事は先輩の仕事のヘルプ:自分のテーマ=7:3でした。通常、基礎研究チームは1人に対して、1つのテーマを与えられますが先輩のテーマがある種、社運を掛けたプロジェクトであり、一人での対応が難しかったこと。そして、私が基礎研究の一員で適任であるか再度、確かめる意図があったのだと思います。正直、私は基礎研究チームに戻ってからというものモチベーションは上がらず、先輩の指示通りに仕事を「こなし」ていました。先輩の指示通りに動けば結果は出るので、達成感はありました。しかし、自分のテーマに戻ってみると何にも結果が出てない。毎月の報告会で発表することがなく、報告会の度に憂鬱になる日々。先輩と一緒に仕事をしていなければ、本当に会社にとっていらない人材だったと思います。そんな日々でも、私は会社に行き、目の前の仕事をこなしていました。そんな日々が1年程続いたのですが、再び私に転機が訪れます。先輩と一緒に動かしていたプロジェクトが会社の想定した結果ではなく、プロジェクトが終了。と共に、私も再び商品開発チームに異動することが決まりました。その時に基礎研究チームの上司に言われたこと、上司との会話を今でも覚えています。

上司:トミー。正直、基礎研究チームと商品開発。どっちがやりたい?

私:商品開発です。1年前に商品開発を経験しましたが、私には商品開発の方が向いていると思います。

上司:即答(笑)。だよね〜。研究室のみんなもトミーは商品開発に居たときの方が生き生きしてたって言ってるもんね。正直、俺はいい気はしないけどね(笑)

私:すいません。

上司:いや。トミーが謝ることではないよ。これは、適性を見抜けなかった俺や会社のせいだから。それに、俺もトミーに対していいテーマを与えることが出来ず申し訳なかった。

私:いえいえ、そんなことはありません。何もやっても結果が出なかったのは自分のせいですし。

上司:まぁ、トミーは基礎研究は向いてなかったな(笑)。俺も商品開発の方が向いていると思う。だから、トミーには商品開発で頑張ってもらいたい。

私:ありがとうございます。

上司:それで、トミーはこの先どうするの?

私:え?

上司:いや、商品開発に移ったということは、社歴はトミーより上だけど、年齢が一緒なAさんがいるだろう。

私:はい。。(話が見えないな。)

上司:だから、トミーはそのAさんを越えないとこの会社で偉くなれないよね。社歴はAさんが上だし、今の所、能力や経験はAさんが上じゃない。だから、このAさんを越えるもしくは、対等になる方法を模索し、実行しないと、この会社では高い給与は貰えないよ。

私:確かに。。それはそうですね。でも、私もどうせやるなら、上に行きたいですし、高い給与を貰いたいです。でも、今のままではそれが難しいのも分かってます。多分、同じようにしていては、絶対にAさんを越えることが出来ないし、Aさんは研究室である程度の地位や信頼も確立しているので正規ルートでは無理です。だから、私は、商品開発チームに居ながら、人前でのプレゼン力を磨いて、今の部署にない「技術営業」を目指します。技術営業の室長を目指します。これは、今の研究室をみても私にしか出来ないと思ってます。

上司:なるほど。いいじゃん。いいじゃん。確かに、トミーには向いているかもしれないし、トミーというキャラクターからは大きく外れてないな。イメージ出来る。それをやっている姿をイメージできるというのも大切だからね。うん。じゃー、今後、トミーは技術営業として働くことをイメージしながら、仕事に取り組んでね。

私:はい!

 

この時の私は、私の将来の姿を言語化でき、そして脳内で映像化も出来ていました。なので、ああ。オレは近い将来、技術営業になるんだなと腹落ちしていました。今思うと不思議な感覚なんですよね。根拠のない自信とも言えると思います。この1ヶ月後、私は商品開発チームに異動します。異動後、私は多くのことを経験していきます。人間関係、仕事のやり方、チームワーク、プロジェクト・リーダーなどなど。社会人5年目からようやく歯車が回り始めた感覚があります。続きはまた明日!